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聖母のように気兼ねする日も多いのだ。
煙草を一本も吸わない日もある
小鳥よりもおしゃべりの日がある
石のように孤独でいたい日がある
平気で不逞な事を考え
遠く逃げだしたい
そんな日も時にありながら
聖母のように気兼ねする日も多いのだ。


日常*林 芙美子
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君のまなざしの海にぼくの目を


ぼくは君がみあげている君の空をみてみたい
君のまなざしの海にぼくの目を晴天の難破船のように静かに沈ませ
ながら君の空の青をぼくの吐息で白くくもらす一瞬のために
それだけのために何度でも君のいじわるな一瞥につまづいてみたい

ぼくはまた君がみあげている君の空をとんでみたい
そこに積みあげられていく七色の層ある風を光るくちばしで縫いあ
わせながらはるか君の失神とひとつになれる大気圏外まで昏倒の小
鳥となって まっくらにまっくらにはばたいてみたい

そして君もまたぼくのみあげているぼくの空に数々の花のまぼろし
が浮かんでは消える高原の湖のように抱かれてみたいと思うだろう

その空からたえきれずふりだした白い雨に極北の石のようにうたれ
てみたいと思うだろうか
その夜空にきらきらと沈殿した星ぼしを美しい毒杯のようにあおい
でみたいと思うだろうか

ぼくはぼくのふりあおいできた様々な空の秘密を君に全てみせてあ
げる だから君も君が身につけてきたあらゆる色あいの空を脱ぎ捨
ててぼくにみせてくれたまえ


恋唄・空*日原正彦
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no title
まっさらみたいに思えても
今日には昨日のしみがある
すんだことさの一言を
漂泊剤には使えない
涙をシャワーで流すだけ

からだの傷さえ消えぬのに
心の傷ならなお疼く
ごめんなさいの一言を
鎮痛剤には使えない
痛みをお酒で癒すだけ

思い出したくなくっても
忘れられない日々がある
明日があるよの一言を
ビタミン剤には使えない
希望は自分で探すだけ


昨日のしみ*谷川俊太郎
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no title

わざわざ迷子になりに行くの
巨大迷路に
ここがどこか今がいつか
分かりすぎるんだもん
それなのに不意に分からなくなる
地球儀なんか見てると



真っ白でいるよりも*谷川俊太郎



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始まりの幻

音楽はいつも終わってしまう
終わるくらいなら始まらなければよかったのに




メランコリーの川下り*谷川俊太郎
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